野鳥撮影のマナーについて思うこと

最近、第21回総合写真展の受賞作品の一つに、湖面から鳥の群れが一斉に飛び立つ様子を撮影したものが「音と光で刺激を与えて、意図的に飛び立たせたものだった」ということが分かり、野鳥撮影ではびこる悪質なマナーについて注目された。

自分が野鳥撮影を始めてから、実際の撮影中や、SNS などでそれらのマナー問題を目の当たりにすることも少なくない。

最近見たマナーに関して 2例ほど。

某スポットにあるアナホリフクロウの巣が多くのバーダーや鳥撮りに知れ渡り、とある鳥撮りが「そのスポットでフクロウを観察するときは大きな声を出さずに静かにしなさい」というような旨を某公開グループに投稿し、ちょっとした議論を巻き起こした。反論したのは、その場でほかの人たちと話しをしていたと思われる人物で、どっちの言い分も理解はできるが、公共の場所であり、結局感情論になってしまい結論なんて出るはずもない。最初に投稿した人が私有農地に入って撮影していた写真を野生動物保護団体に報告したらしく、しばらくしてから無断侵入禁止のサインが立てられた。
自分の価値観からすれば、「他人に迷惑を掛けない限り」は公共の場において立ち話をしようが何をしようがよいと思っている。仮に話し声が大きく、それが野鳥を脅かす程度のもであればアウト。もし、そのせいで鳥撮りの邪魔をしてしまったのであれば、それもアウト。野鳥が警戒することなく撮影に支障をきたさないにも関わらず、鳥撮りが単にうるさいと感じただけであれば、それは鳥撮りの我が儘。

もうひとつ、今年のハチドリの巣を観察・撮影している間にあったこと。
そのハチドリの巣は、周りに木の枝葉があり、次第に葉が茂ってくると撮影できるアングルが限られてくる。ある日、そのスポットに行って撮影を始めて、その巣への視界が開けていることに気が付いた。撮影中は、なかなか思ったアングルで撮れないと枝葉が邪魔だなぁと思うことは正直あるが、さすがに自分で切ってしまおうなどと考えることはない。最初は、誰かが枝葉を切ったものだと思っていたが、ある日、一脚か三脚で枝を少し動かしたのではないかと考えた。状況からすると、多分、その推測に間違いないと思う。
自分の価値観からすれば、撮影のために枝葉を切るのはアウト、少し枝を動かす程度ならありだと思う。
自分と同様、ほかのフォトグラファーがそのスポットで視界が開けたことに気が付き、撮影した写真を投稿したときにそのことを「(批判的ニュアンスを込め)ネガティブなこと」としてコメントしていた。そこで、疑問に思ったのは、そのお陰でそのフォトグラファーはいいアングルで撮れた写真を投稿できたわけで、ちょっとした矛盾を覚えた。

正直、野鳥に限らず野生生物を撮影する限りは、野生生物が何よりも優先ではなく、写真優先だと思う。本当に、野鳥第一と考えるなら、野鳥を追いかけたりもしなければ、鳥撮りにすら出掛けない。なので、バーダーや鳥撮りが、「野鳥第一」と言ったところでどうも信用できない。

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2018年5月~ 6月 マリモア公園・アンナハチドリの巣 観察記

今後の参考のための記録。
昨年観察した同じ巣で、4月の最終週のレポートで既に営巣が報告された。自分の目で初確認したのは、5月1日でちょうど抱卵が始まった頃かと推測。以降、毎日の犬の散歩がてらに通りすぎるところでもあるので写真を撮らない日も様子を見続けた。
自分の目で最初にヒナを確認したのは 5月19日だったが、別のフォトグラファーによると 5月16日だったらしい。巣の中を見ることはできないので(孵ってから数日はヒナの姿は見えない)、推測ながら成長具合いと巣立った日からすると、5月14日から 16日の間ではないかと思う。
5月19日、ヒナのクチバシが確認できた頃から、あるフォトグラファーが Facebook のとある公開グループに その巣のハチドリの写真(場所は書いてなかったが)を定期的に投稿し、しばらくしてからそのスポットを訪れるフォトグラファーが増え始めた。もっとも、三脚を使って撮影するフォトグラファーも数人見かけたのでそのせいもあるかと思うが、口コミで広まったらしい。公園の一角なので人通りが多いのは仕方ないが、にわかに人の行き来が多くなることに少なからずストレスを覚えた。
そろそろ巣立つであろうかという日に当たりを付け、その前日の日暮れ前に巣にいることを確認し、翌朝は陽が昇る少し前に到着。少しすると(孵ってからその巣を毎朝観察・撮影していた)フォトグラファーが現れ、8時少し前に 2羽のヒナが巣を離れたのを確認。2羽のヒナは巣のすぐ上の枝に留まり、母鳥にエサを与えられていた。1時間ほど観察・撮影したあとにその場を退散。
この巣を撮影し始めた少しあと、顔見知りのバーダーに別の巣を教えて貰い観察し始めた数日後、その巣の 2羽のヒナ(推定ながら孵ってから 10日ほどか)がほかの鳥に食べられてしまったのか姿を消した。

2018年5月31日~6月1日(追記:6月8日)アナホリフクロウ(オセロ・スプレイグ)

今シーズン初訪。今年も混雑を避けるため、木曜早朝(夜中の2時)に出発し、朝6時少し前に到着。1時間半ほど様子を見ながら撮影。その後、比較的目撃頻度の高いスポットを2箇所に絞って訪れてみた。1箇所は不発ながら、もう1箇所(昨年訪れたところ)で2羽(おそらくペア)とその巣穴を確認。巣から動く気配もなく、ほかの個体も確認できなかったので、少し撮影したあとに退散。同日夕方、宿泊先にチェックインしたあと、再びスポットに行ってみた。夕方もほかに誰もおらず、薄暗くなるまで撮影。このスポットは、早朝か夕方の日が傾いている時間帯がよい。
翌朝、6時前に同スポットに行き、2時間ほど撮影。その後、オセロを発ち、途中エレンズバーグ(Umtanum Creek)に立ち寄りひと歩きしたあとに帰路についた。

 

 

6月8日、オセロとスプレイグを再訪。

オセロのスポットには、私有地への無断立ち入りの注意を喚起するサイン(先週訪れたときはなかった)が立てられていた。知り合いが先週末に(自分と入れ替わりで)訪れた日の午後に立てられたのを見たとのこと。そうなった背景についてはいろいろ思うところもあるが、結果的にはよかったのではないかと感じる。

オセロの子たちは巣から農道を挟んで反対側まで飛ぶようになっていた。1時間ほど写真を撮りながら観察し、スプレイグへ。

以前見つけた巣穴あたりを見ると、2羽(多分、雌雄のペア)の姿が見えたが、ヒナがいる様子はない。このスポットは、人気(ひとけ)はまったくないが巣のあるところには立ち入ることができず、かつ巣穴が地面にあるので様子が分かりづらい。しばらく観察したあと、オセロに立ち寄り(夕方から日暮れまでがいい感じの光になる)帰路へ。

2018年3月~4月 マリモア公園・アンナハチドリの巣 観察記

今年もマリモア公園にアンナハチドリが営巣した。以下は、今後の参考のための簡単な記録。
巣・その1
3月10日、いつもの散歩コースで偶然にアンナハチドリの巣を見つけた。しばらく前からその辺りに巣があるのではないかと当たりをつけていたのだが、なかなか見つけられずにいた。羽音を耳にしなくなった時期から考えると、3月3日あたりから抱卵を始めたのではないかと推測する。
3月18日、5〜10分間隔で何度か巣を離れる姿を確認。巣を補強しているのはないかと推測。
3月25日、初めて母親が餌を与えている姿を確認。同日か前日に孵ったと思われる。
3月31日、ようやくヒナの姿を確認。目はまだ開いていない様子。
4月10日、母親がエサを与えているとき、目を開けているところを確認。
4月18日、午前中には巣の上にヒナがいたのを確認できたが、午後に見たときは既に巣は空っぽだった。辺りを見回すと、巣に近い木の枝に巣立った幼鳥と思われる姿を確認。推測ながら、巣を出たばかりの個体と思われる。
巣・その2
こちらの巣は、3月29日にローカルレポートが出たあとに確認。写真が掲載される前にレポートが出たときは、自分が見つけた巣と同一のものとだと思っていたが、写真が掲載されて別の巣であることを知った。
4月5日、大まかな場所と写真(角度や光の当たり具合、および距離など)を頼りに何となく当たりを付けて探したところたまたま発見。最初に見つけた巣(以降、「その1」)よりも低い位置にあるのでヒナの姿は確認しやすく、「その1」の巣のヒナとほぼ同時期に孵ったのではないかと思われる。こちらは「その1」と比べると距離も高さもないのだが、巣が枝の下にあり光が当たらないため写真撮影には条件が限られる。
4月7日、母親がエサを与えているとき、2羽のヒナを確認。
4月15日、孵ってから19,20日くらいか(推定)、巣の上に乗り時々羽ばたくようになった。
4月20日、朝7時半くらいに行ったら、既に1羽は巣を出ており、1羽しかいなかった。最初に巣立った1羽は近くの木の周りを飛び回っていた。残りの1羽も9時頃に巣立つ。巣から出たあと、近くに木の枝に留まったまま1時間ほど動かず、その場で母親からエサを与えられていた。母親はもう1羽の面倒を見ている間に巣から出ていたので、母親は巣が空っぽになっていることに気が付き、辺りを探し回っていた。

2018年2月9日(曇りのち晴れ) 10日(快晴)Samish Flats – Skagit

コミミズクを求めて、2日連続で Samish Flats エリアに行ってきた。両日とも、12時くらいから 2〜3時間ほど粘ったが、フィールドが冠水しているせいかコミミズクの姿はなかった。猛禽類は、ケアシノスリ、ハクトウワシ、アカオノスリ、ハイイロチュウヒなどが複数羽遠くに確認できた。
そんな中、9日に West 90 の駐車場付近にアメリカチョウゲンボウの姿を確認。駐車場を中心に北と南に行ったり来たりしながらホバリングし、途中でフィールドに降りたのでその姿を追っていたら、サイン立ての上に留まりカエルを食していた。アメリカチョウゲンボウが捕食している姿を見たのは記憶にある限りでは多分初めて。

また、10日には帰りに Skagit Wildlife Area(Wylie Slough)に立ち寄ったとき、Black Phoebe(クロツキヒメハエトリ)を確認し、何とかその姿を収めることができた。

2日間で約 7時間以上粘って確認できなかったコミミズク。12日、犬を連れていつもの公園を散歩していたときに確認。この公園でコミミズクを目撃したのは過去 3年で今回が 4度目。

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2018年1月14日 コミミズク (Samish Flats, Wes 90) 快晴

快晴の日曜、Fir Island 経由で Samish Flats(West 90)へ行ってきた。もちろん主な目的はコミミズク。
現地に着いたのは 12時を少し回ったくらいだったか。天気がよすぎるせいか、バーダーが多い割りに、鳥は少なく比較的静かだった。しばらく双眼鏡とフィールドスコープで辺りを見回していたところ、遠くの杭の上にコミミズクが 1羽止まっているのが見えたと思ったら、飛んでどこかに移動した。この時点で 1時を少し回ったくらいだったと思う。1羽しか確認できなかったが、順光で撮れる方向に移動してくることを願ってフィールドに出た。

カメラをセッティングし、双眼鏡でコミミズクの飛んで行った方向を見渡しながらひたすら待機。
20~30分ほど見渡していると遠くの杭に留まっているのが見え、しばらくすると低木の枝に移動したのを確認。1時間以上待ったがまったく動く気配がなく、既に 3時近くになっていた。光の向きなどもあってちょっと悩んだが、何とか順光で見えるところに移動することにした。それでも、コミミズクが居るところまでは 50メートルほど距離があるだろうか。カメラをセッティングしてちょっとすると羽根を上げフンをした途端、飛び立って最初に待機していた方角に飛んで行った。フンをして飛び立つ直前から飛ぶ姿まで何とか撮ることはできたがかなり小さめ。飛んで行った方向を双眼鏡で見回し、その姿を確認することはできたが遠すぎることと日暮れまでの残り時間を考えてその場を撤退。

途中、East 90 に立ち寄り、遠くにコミミズクを確認できたものの撮れずに撤退。

2017年12月26日 コミミズク(Samish Flats, West 90)

12月26日、晴れ予報だったので家内と Samish Flats エリアへ探鳥に出掛けた。最初に現地に着いたが 10時を少し回ったくらいだったか。West 90 を中心にひとまわりしたが、予想以上に静かだったので少し南下して Fir Island 辺りへ。ナキハクチョウ(のちにコハクチョウも確認)の集団とハクガンの群れを見つけしばらく観察。

その後、再度 West 90 へ。
歩きながら遠くを観察していたところ、遠くにコミミズクを発見。しばらくその姿を追うと、一昨年によく撮っていたスポットあたりに移動していったので、長靴に履き替えてフィールドの中へ。家内は、アメリカチョウゲンボウを探しに車でどこかに移動。
フィールドに入り、ハンティングブラインドから離れた距離で、目視されやすいところでひたすら待機。双眼鏡で辺りを見回すと 3羽のコミミズクを確認できた。うち 1、2羽は稀に近くまで飛んで来たり杭の上に留まったりと、時々シャッターチャンスをくれた。しばらくすると、大砲レンズフォトグラファーが数人現れ、かつ曇りだしたのでちょっと早め(3時前)ながら撤退。

昨シーズンによく通った Stanwood(復元工事されたためコミミズクが棲息しなくなった)に比べると個体数は少ない(現時点で確認できたのは 3羽)が、天候や時間帯を選んで行けばそこそこいい感じに撮れることもありそうなので、今年はここに通うしかなさそうだ。